Square(スクエア)についてお調べの方へ、こちらではSquare(スクエア)のメリットとデメリットをご紹介します。
Square(スクエア)はアメリカ発。
twitter創業者が開発したクレジットカード決済サービスで、端末1つでクレジットカードの支払いができる便利さで、アメリカでは一人勝ち状態だと言われています。
日本ではSquare(スクエア)以外にも様々なクレジットカード決済サービスが増えてきており、各社それぞれ特徴があるので、どれを選べばいいのか悩む方も多いようです。
今回はSquare(スクエア)にどんなメリットとデメリットがあるのか、企業側がお伝えしている情報だけでなく、実際に利用している方の口コミも同時に紹介し、本音の情報もお伝えしていきます。
導入にあたり、参考にしていただけると幸いです。
目次
Square(スクエア)と既存のクレジットカード決済システムとの違い
Square(スクエア)は初期導入費用や月額利用料が無料
既存のクレジットカードシステムは、導入時、手続きの費用やカードリーダー端末の費用などの初期導入費用や、毎月月額利用料がかかるケースが一般的です。
Square(スクエア)はというと、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を持ってさえいれば初期導入費用はかかりません。Squareカードリーダーも必要にはなりますが、頻繁にキャンペーンを行なっているのでカードリーダーも無料でゲットできます。
またSquare(スクエア)は月額利用料なども無料。かかる費用はクレジットカード決済利用時の決済手数料のみです。
Square(スクエア)は決済手数料が固定
クレジットカードによる取引を行う際に、加盟店がカード会社に支払う手数料のこと。
従来の既存クレジットカード決済システムの場合、決済手数料はカード決済金額の1〜10%と差があります。
これは、加盟店とカード会社がそのお店の業種や店舗の規模などを考慮し、交渉し決定するためです。
一般的に、利益率の高い業種ほど決済手数料も高く、利益率の低い業種ほど決済手数料も低く設定されます。
一方Square(スクエア)の決済手数料は以下の図の通りです。

JCBのみ3.95%である他は3.25%と固定されています。
尚、2020年6月30日までは、消費者還元事業の施策により、上記カードブランドの決済手数料が全て2.16%です。
現在お使いのクレジットカード決済システムの決済手数料が4%以上なら、Squareに切り替えて手数料の負担を軽くすることも可能です。
Square(スクエア)なら省スペース化できる
従来の既存クレジットカード決済システムは、クレジットカードリーダーが場所をとるのが難点と言われていました。カードリーダーだけでなく当然レジも必要ですので、どちらも置くとなると広いスペースが必要です。
小さい店舗などでは置き場所に困るという声もよく聞かれました。
Square(スクエア)の場合は、スマートフォンかタブレットなどのモバイル端末とSquareカードリーダーが必要となります。
モバイル端末も大きくて10インチ程度ですし、Squareカードリーダーも片手に乗るほどの小さいサイズ。レジ周りのスペースがあまりない店舗でも場所を気にすることなく導入できます。
Square(スクエア)のメリット
導入するまでのスピードが速い
従来の既存クレジットカードシステムだと導入までおよそ1ヶ月、Square以外のモバイル端末でのクレジットカード決済会社でも導入まで2〜3週間かかるのが一般的です。
Square(スクエア)なら、最短で当日のカード決済が可能(その場合はカードリーダーなしでの決済となります)。カードリーダーも1週間以内には届くのでスムーズに導入でき、時間のロスもありません。
Square(スクエア)はなるべく早く導入したい方、導入を急いでいる方にもぴったりです。
入金サイクルが速い&入金手数料無料
従来の既存クレジットカード決済システムの入金サイクルの場合、「4月1日~4月30日に決済された代金を5月15日に入金する」など、1か月分の決済金額の合計を翌月にまとめて入金するのが一般的です。
ただ中小企業など少ない資金で運営を切り盛りしている店舗では、現金支払いであれば本来手元にある売上が1ヶ月以上も先にならないと入ってこないというのはかなり痛手です。
Square(スクエア)は、振込口座を三井住友銀行とみずほ銀行にすれば翌営業日に入金が行われ、それ以外の金融機関でも毎週金曜日に入金されます。自動で入金されるので、入金指示などする必要もありません。
しかも金融機関関係なく、売上の入金手数料は無料です。
少なくても週1回は入金があるので、入金サイクルでキャッシュ不足になるという心配も格段と減ります。ほぼ現金商売と同じ感覚でクレジットカード決済ができるというのは大きな変化です。
既存カードシステムのような入金サイクルを懸念してクレジットカード決済の導入を敬遠している方や、速い入金サイクルのクレジットカード決済を希望する方に、Square(スクエア)はおすすめです。
特定継続的役務でも利用可能
特定商取引法に定められた「知識もしくは技能の向上」や「身体の美化」などの目的実現のため提供されるサービスで、一定期間かつ継続的に役務提供を受ける必要があるサービス。
・エステティック
・美容医療
・整体
・語学教室
・家庭教師
・学習塾
・結婚相手紹介サービス
・パソコン教室
などの職種で、回数券や一定期間利用する分をまとめて支払うような商品が特定継続的役務に該当する。
上記のような職種が提供する特定継続的役務は、中途解約の権利が保証されていることから、返金などのトラブルが起こりやすいと言われています。
あらかじめ返金トラブルを避ける目的から、カード会社は加盟店審査を行った際に特定継続的役務を提供するとわかれば審査を落とすケースがほとんどで、一般的に特定継続的役務の職種がクレジットカード決済を導入できない場合が多いのが現状です。
その点、Square(スクエア)なら特定継続的役務出会っても、一定の条件を満たせばクレジットカード決済の導入が可能です。
●役務提供サービスが税込5万円以下 かつ 1年以内
→ VISA / Mastercard® / American Express / JCB / Diners Club / Discover で決済可能
●役務提供サービスが税込5万円以上 かつ 1ヶ月以内
→ VISA / Mastercard® / American Express で決済可能語学教室・学習塾・結婚相手紹介サービスなどの業種の場合
●役務提供サービスが税込5万円以下 かつ 1年以内
→ VISA / Mastercard® / American Express / JCB / Diners Club / Discover で決済可能
●役務提供サービスが税込5万円以上 かつ 2ヶ月以内
→ VISA / Mastercard® / American Express で決済可能その他の業種の場合
●役務提供サービスが税込5万円以下 かつ 1年以内
→ VISA / Mastercard® / American Express / JCB / Diners Club / Discover で決済可能
●役務提供サービスが税込5万円以上 かつ 2ヶ月以内
→ VISA / Mastercard® / American Express / JCB / Diners Club / Discover で決済可能
特定継続的役務については、以下の記事でも詳しく解説しています。

おしゃれな外観

カードリーダーもレジスタンド(必要でない場合は利用しなくても良い)も白のシンプルデザインで統一されているのがSquare(スクエア)の特徴です。
このシンプルさがどんなお店にもマッチしてお店の内観を邪魔しないため、特に店内にこだわっているお店などでは多く導入されています。
Square(スクエア)のシンプルなデザインについては下記の記事でも詳しく解説しています。

POSレジでできることが多い
POSレジは店舗の商品販売動向を記録・分析できるため、業務効率化や今後の店舗運営戦略を考える上で役に立つアイテム。
しかしながら、POSレジの初期導入費用は100万円以上かかることも多いため、中小事業者がPOSレジを導入するのは難しいのが現状でした。
それが、Square(スクエア)の POSレジアプリは、ダウンロードも利用料も無料!主に以下のような機能が備わっています。。
- 商品会計(現金、クレジットカード)
- 売上管理
- 会計管理(他社システムとの連携が可能)
- 在庫管理
- 予約管理
- 従業員のシフト管理
無料とはいえ、従来のPOSレジと同等のことができます。
モバイル端末さえあれば利用できるので、中小事業者でも高機能なPOSレジを手軽に導入することができるのが魅力です。
Square(スクエア)のデメリット
支払い方法は一括払いのみ
クレジットカード払いといえば、一括払いの他、分割払いやリボ払いなどの支払い方法が思い浮かぶと思いますが、Square(スクエア)では一括払いのみとなっています。
高額商品を取り扱うお店などでは、Square(スクエア)以外の決済方法の導入も検討しても良いかもしれません。
入金サイクルの早さなどSquare(スクエア)のメリットも味わいたいのであれば、並行して導入するのもおすすめです。
また、カード会社によっては「あとからリボ払い」などのサービスが利用できる場合があるので、お客様にそのようにお伝えすることもできます。
電子マネーに未対応
楽天ペイやAirペイは、SuicaやiDやQUICPayなどの電子マネーにも対応していますが、2020年1月現在Square(スクエア)は電子マネーに対応していません。
現在Square(スクエア)で利用できるのはタッチ決済というもので、クレジットカードにWi-Fiのようなマーク(下写真参照)がついているクレジットカードであれば、カードリーダーの上にタッチすれば決済ができるというものです。

電子マネー決済の受付も2019年の時点から準備中とアナウンスされているので、利用できる日もそう遠くはないと思われます。
Square(スクエア)のメリット・デメリットを知ってクレジットカード決済を上手に導入しよう
Square(スクエア)のメリットとデメリットをご覧いただきました。
Square(スクエア)ならではの良い点もたくさんありますし、あともう一息!と思われる点もあったかと思います。
他の会社のサービスで補いつつ、Square(スクエア)のクレジットカード決済サービスを十二分に使えると、お店の決済や運営が充実すると個人的には考えます。
この記事がどなたかのクレジットカード決済導入の参考になれば嬉しいです。